今の私は人から褒められると必ずお礼を言います。
当たり前のことかも知れませんが、以前はそれが全く出来ず
「可愛い」とか「オシャレだね」などと言われても
「そんなことないよ」としか返せずにいました。
お礼が言えるようになったのは高校生の時の出来事がきっかけでした。

変わり者な同級生との出会い
隣のクラスにいたT子ちゃんは「少し変わっている」と噂でした。
見た目は普通で特別に目立った感じでもなく、直接話した事もなかったので
皆に変わっていると言われている理由はわかりませんでした。
そんなある日、学校に向かって歩いていた私の横をT子ちゃんが通り
「おはよう!」と勢い良く声をかけて来たのです。
私に言っているのかわからず、おどおどしていると
「おはよう!」ともう一度言われたので、慌てて返事をしました。
その出来事を同じクラスの友達に話すと
「そうなんだよね~T子ちゃんは誰にでも話しかけちゃうんだよね」と言われて
だから私にも突然挨拶をして来たのだとわかりました。
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褒められ、怒られ、喜ばれ?!
そして数日後、今度は駅のホームでT子ちゃんに話しかけられました。
「ねぇ、髪型変えたでしょ?可愛いよ!」
唐突な上に、そもそも外見を褒められた事もなく生きて来た私は
どうして良いかわからず反射的に「そんなことないよ」と返しました。
するとT子ちゃんは「なんでありがとうって言わないの?他の子もみんなそう!
せっかく褒めてるのにつまらないよ!ありがとうって言えば良いのに」と
怒りだしてしまったのです。
そうなんだ、悪いことをしちゃったなと思った私は
「ごめんね。ありがとう」と慌てて答えました。
T子ちゃんは嬉しそうに「それで良いんだよ」と満足そうに微笑んでくれました。
褒められたと思ったら怒られて、最後は喜ばれるという不思議な体験でしたが
それ以来、私は褒められたら「ありがとう」と言えるようになりました。
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クラスという線引きを考える
学校では基本的にクラス分けがされていて、
他のクラスの教室に入ってはいけないルールがあったのを覚えています。
特に小・中学校では教科書や文房具などの同級生間での盗難もあったので
その対策だったのではないかと思いますが
クラス替えをきっかけに仲の良かった同級生とも話す機会が減り
だんだん疎遠になってしまった記憶があります。
私自身が自分から話しかけるのが苦手だったから余計にそう感じるのかも知れません。
それでも、よその教室に入ってはいけないルールがあることで、悪ふざけをして
人をむりやり他の教室に引きずりこむような子たちも見て来ました。
大人になった今振り返ると、この線引きは必要だったのかと疑問ですし
T子ちゃんが学校で誰にでも話しかけていたのも、変わっているどころか
むしろ普通だったのではないかと思えて来ました。

素直が一番!
誉め言葉が必ずしも本心ではなく、社交辞令の場合もあると思います。
だからと言って謙遜しても、お礼を言っても多分結果は変わらないので
状況によってテンションは違えど、なるべく「ありがとうございます」と答えています。
難しく考えるよりも素直に受け止めて
本当に嬉しいと感じた時にはその気持ちを伝えれば良いのではないかと思っています。